【整備】静岡県富士市、N様、2011y、プジョー508セダン ABA-W25F02 雨漏り 車内浸水 原因探求及び車内乾燥作業 No,03073
車検・整備
メーカー名プジョー
車種プジョー508 ABA-W25F02
年式初度登録:平成23年/2011y
施工内容:
車で水などをこぼした覚えがないのにバケツをひっくり返した以上の水が運転席の足元に溜まっている!とご連絡をいただいたプジョー508セダン。
プジョーといえば”ネコ足”と謳われる独自設計のネコのようにしなやかで、吸い付くような足廻りが素晴らしいイメージがあります。
しかし、雨漏りは致命的です。
最悪のケースはコンピューターやハーネス類をまるっと交換することに…
ということで、ヒアリングを基に点検作業を進めます。
施工の流れ
STEP1
雨漏りはいたるところで発生します。
今回は運転席の足元へ水が溜まり、その水が運転席後部席足元へと流れ込むようでした。
ご来店時は写真のような状態。応急的に吸水シートを引きながらお立ち寄りいただきました。
STEP2
サンルーフは装備されていない車両ですので考えられる箇所は大きく4か所。
・フロントガラスの圧着が経年劣化で剥がれてきて浸水。
・ルーフレール等のボディの接合部へクラックが入り浸水。
・運転席のウェザーストリップがへたれてきて浸水。
・排水ドレンが詰まり、水が溜まり浸水。
保管場所やボディへ付着していた落ち葉等を考慮し、一番可能性が高い箇所から確認を進めます。
フロントワイパーとカウルトップを取り外し、さらにワイパーモーターもずらして点検を進めます。
STEP3
予想は的中!フロントガラス下部の左右にある排水ドレンが詰まって水が溜まっています。
排水不良を起こしており、雨が降ると異常な水位まで上がってきてしまいます。
これはドレンの排水口が1cmくらいで落ち葉やチリ・埃が蓋をしてしまうことで、逃げ場のなくなった水が溜まってしまうのが原因でした。
STEP4
排水口を綺麗に清掃して、エアーブローで手の入らないところの汚れも吹き飛ばします。
シャワーでガンガン水を流し込みますが、しっかりと排水してくれます。
車内へはどこから浸水したのかというと。。。
STEP5
エアコン外気導入口から車内へ入り込んでいました。
排水が出来ていれば、この位置まで水かさが上がることはないのです。
原因が分かり、解消させたら再度浸水テストを実施。
異常がないことを確認し、運転席・後部席・スカッフプレート・Bピラー等の内装を全て取り外します。
フロアカーペットも乾燥のために取り外し、念押しのオゾン消臭器も稼働させて清掃作業をいたします。
作業途中でオーナー様にご来店いただけたので、原因や状態の説明をさせていただきました。
幸いなことに運転席下にはコンピューター等はありませんでした。
組付け後は診断機でも状態の確認をさせていただき、お引き渡しとなります。
ご依頼ありがとうございました。