【整備】静岡県富士市、M様、2007y、BMW 525i Type-E60 エンジン始動不良 雨漏り 右リアベンチレーション・インテリジェントバッテリーセンサー(IBS)・バッテリー交換 No,0928
車検・整備
メーカー名BMW
車種BMW 525i Type-E60
年式初度登録:平成19年/2007y
施工内容:
『エンジンがかからない』と緊急のご連絡をいただき、ご対応させていただきましたBMW 525i Type-E60。
エンジンがかからない以上、任意保険のロードサービスをご利用いただき入庫していただきました。
ご連絡いただく前に、エンジンがかからないのでバッテリーが上がってしまったと思い、バッテリーは新品に交換していただいておりました。
早速、疑わしき箇所の確認を行っていきます。
施工の流れ
STEP1
ハンドルロックはかかっていますが、鍵を差し込んでも「カションっ」とロック解除の音がしません。
ステアリングロックの故障か!?CASの故障か!?と思ったのですが、メーター上にはステアリングロック異常警告の警告灯はありません。
イグニッションがONにならない為、純正の診断機iCom等では読み取りが出来ません。
Autel製の診断機で読み取りを行います。
過電圧やら電圧降下やらバッテリー過放電やら不穏な故障コードが盛り沢山。
更にオーナー様がバッテリーを交換する際にバッテリーケース部に水が溜まっていたとお聞かせくださいました。
STEP2
浸水原因はバッテリーの横側面に設置されているリアベンチレーションです。
新旧比較ですが経年劣化により外部からの浸水を防ぐ役目を果たすカーテンがボロボロです。
朽ちてなくなっている箇所もあります。
ここから雨が降ると車内へ浸水。入り込んだ水がバッテリーケース内に溜まってしまう状態でした。
STEP3
車内へ浸水時にバッテリー端子に装着されているインテリジェントバッテリーセンサー/IBSへ悪さをし、内部故障を起こしておりました。
IBSの部品照会をしたところ部品番号が変わっていました。
旧タイプはマイナスケーブル・センサー・IBSケーブルがAssy/セット供給だったのですが、新しいものは3分割になっており、高価な部品を3点もお買い求めいただくことに。。。
部品到着に合わせて全ての交換作業を行い、浸水しないか再テスト。
その後、テスターでの作業となります。
STEP4
IBSとは12Vバッテリーの放電状態等をモニタリングするセンサーです。
電流検出シャントを用いて、様々な演算を行っている箇所であり、エンジン始動時の電圧変化等の状態も検知/判定を行っています。
その為IBS搭載車では、例えばバッテリーを新品に交換した場合、交換時期に対する距離はもちろん「容量」や「タイプ」(AGM等)等の情報を、テスターを使用してコーディングによる入力処置を行わなければいけません。←ココ重要
故障探求にも専用テスターを使用、部品交換後も専用テスターを使用。
もう専用テスターがなければバッテリー交換すらできない時代になってしまいました。
コーディング後はオーナー様に交換した部品を確認していただき、お引き渡しとなります。
ご依頼ありがとうございました。