【カスタム】静岡県富士市、A様、2008y、BMW M5 Type-E60 SMG変速不良 トランスミッション警告灯点灯 SMGクラッチキット・レリーズシリンダー・レリーズベアリング・ピボットピン・クランクシール・ガイドスリーブ・クランク角センサー2種・ミッションマウント・SMGオイル交換
車検・整備
メーカー名BMW
車種BMW M5 Type-E60
年式初度登録:平成20年/2008y
施工内容:
どの速度域でも2000回転前後でトランスミッション異常警告灯が点灯してしまう。とご連絡をいただいたBMW M5 Type-E60。
SMGミッションがこれまた曲者であり、ネガティブな噂(真実でもある)が良く目につきます。
こちらの車両は10万キロということもあり、専用テスターで診断してみれば何かしらDTCがあるだろうということで、お預かりさせていただきました。
施工の流れ
STEP1
発進・変速時にジャダーはなく、2000回転くらいでシフトチェンジした際に警告灯が点灯。
他にも診断結果とすり合わせて、クラッチ摩耗と判断しました。
クラッチが完全に擦り減ってしまい、ジャダーを起こし始めるとフライホイールの交換も視野に入れていただく必要がありますが…
今回はフライホイールは大丈夫であろうと経験則が言っています(笑)
さっそくミッションを降ろしていきます。
STEP2
原理的にはMT車と同じですがクラッチペダルの操作を人ではなく、このSMG本体が油圧で行います。
この本体が壊れることは滅多にないですが、クラッチ残量のポジションセンサーとか、ソレノイドがエラーを起こす場合があり、その場合は少々やっかいな修理になります。
原因は外してみれば一目瞭然でした。
薄い!溝がないっ!リベット擦ってるっ!の3拍子。
フライホイール側は無事でしたが、ヒヤッとした瞬間でした。
STEP3
ちなみに今回はミッションを降ろさないと交換できないレリーズシリンダーとクラッチセンサーも交換させていただきました。
部品がバックオーダーとなりましたが概ね2週間くらいで納品です。
STEP4
ミッション側もスリーブやピポット等消耗部品等も一緒に交換するのが基本です。
今回はアルミ合金製のピボット、エンジン側クランク角センサー、T/Mパルスセンサー、上記のレリーズシリンダー&センサー、ガイドスリーブ、インプットシャフトシール、クランクシャフトシール、ミッションマウント、SMGオイル等の交換。
同時作業で今後の不安要素も手を入れていきます。
STEP5
新しいクラッチを取り付け、ミッションを戻し、マフラーなどを戻せば物理的な作業は完了!
専用テスターにてSMGの場合はクラッチのキャリブレーションを行います。
学習が済み次第、テストドライブ、異常が無い事を確認して完全に作業完了です!
ご依頼ありがとうございました。