【整備】静岡県島田市、Y様、2012y、BMW 528iツーリング Type-F11・車高が下がる、リアエアサス不良、エアサス交換、ヒューズ交換、レギュレーティングロッド交換、エアサスコンプレッサーオーバーホール作業一式・Part.2・No,03302413
車検・整備
メーカー名BMW
車種BMW 528iツーリング Type-F11
年式初度登録:平成24年/2012y
施工内容:
前回部品入荷待ちで作業が止まっておりましたエアサス動作不良の「BMW 528iツーリング Type-F11」
純正レギュレーティングロッドなどが届きましたので、作業再開でございます。
施工の流れ
STEP1
相変わらず警告灯はチラホラと表示されており、車高がちぐはぐな状態でした。
ロッド交換前はエアサス交換後も車高の基準値入力作業がエラーで弾かれる状態。
ロッド交換後に改めてテスター車高入力作業を実施したところ、コントロールユニット書き込み成功!
正常位置になると思っておりましたが、車高自動調整正常動作せず…
レベライザー異常がディスプレイに表示され、車高が水平位置まで下がらず要追加点検となってしまいました…
STEP2
エアサスから空気が逃げていたので、車高が上がらない症状は理解できます。
レギュレーティングロッドを交換したことにより、現在の車高の高さを正しく検知できるようになり、コントロールユニットに書き込みが出来るようになったのも理解できます。
しかし、交換後は車高が上がるようになったが高いまま。というのが引っ掛かります。
車高は上がるのでコンプレッサーの動作は正常と判断しておりましたが、実走行後も車高は高いままの状態を維持。
入庫時にはエアサスコンプレッサーのヒューズが切れていたのが気になり、リレーも点検したところ錆が見受けられました。
リレーも新品へ交換させていただき、再度テスター診断⇒いままでとは違う故障コード検知しましたので、これを基に再度トラブルシュートを行います。
STEP3
消去法含め、診断を進めたところ、エアサスコンプレッサー制御によるパージ作業(空気を排出させることで車高を下げる動作)が正常動作していない事が判明しました…
エアサスコンプレッサー内部の動きが悪いらしく、本来であればAssy交換です。
今回はご予算の都合により、オーバーホールにチャレンジです!
STEP4
コンプレッサーAssy脱着・分解・各部点検を行ったところコンプレッサー内の乾燥剤・フィルター共に濡れて、パージしようとするも詰まって排出できない状態のようです。
乾燥剤とフィルター取り外し、強制乾燥を施します。
STEP5
またパージソレノイドバルブが水分により内部で錆が発生。
電気信号を入れ強制動作点検をしましたが、固着して動かないようです。
単体部品として供給はありませんので、ソレノイドバルブ分解・給油・清掃作業を実施。
通電して動作を目視で動くようになったのを確認してから、再組立て・取付後、実走行による点検確認作業をしたところ…
エラーは検出されず良好!
数日に渡り動作確認し、最終的に改めて車高調整作を行い、元の快調状態となりました。
各所消耗品が原因により車高が上がらない症状だったとしても、まさか車高が上がるようになってから違う症状が出るとは💦
弊社としても盲点だったエアサスコンプレッサー内部の空気を逃がす所も駄目だった。というオチでございました。
オーナー様、お待たせいたしました!
ご依頼ありがとうございました。